1 Row Accordion - repair -

←カタログの写真。昔はこんなにキレイだったらしい。

 最近、漠然とCキーのアコーディオンが欲しいなあと思っていたのだが、いざ購入しようと思うと やはり安いものはそれなりで、イカしてるものはやっぱり高い。そこで、かなり昔によく判らずに入手して いた HOHNER : WIENER 114 をZYDECO仕様にしてみようと思った。

 何故にこんなことをやろうかと思ったのか? 東京の騒音が漏れる小さいアパートに住んでるアコーディオン弾きは 夜は暇なのだ。練習出来ないジレンマを今回はこれにぶつけてみた。

【ZYDECO仕様に改善するべき箇所】

  1. フラップのカバー(金網っぽいヤツ)を捨てる。
  2. 肩ストラップの金具付ける。
  3. 内蔵マイクは諦めても外付け小型マイクを取り付ける為の金具を付ける。
  4. サム・ストラップの固い皮を柔らかい皮に替える。
  5. ボディーを真っ白にする。
  6. フラップを青にする
  7. ボタンのバネを気持ち弱くする。
  8. 各所の油注、掃除など。
  9. ライブなどでぶっ壊れてもすぐ直せるように構造を把握しとく。

フラップの金網を外すと結構汚れが。

このサム・ストラップが固くて痛いのなんの、、。

ボディにはかなりの細かいキズ。

HOHNER製のアコーディオンは蛇腹とボディは丸頭のピンで止められているものがほとんど。

このピンを垂直に引っぱり出す。

計 8 箇所

ベース・コード側

メロディ側

とにかく外せるものは外してゆく。

蛇腹畳み時のベルト

リード・ストップ

メロディ側裏料端二箇所のネジを外すと、

メロディボタン・カヴァーが外れる。

主部品(蛇腹以外)

無造作に触れないリード

紙(B5サイズぴったり)で作業中に事故の無いよう包む

気になっていたサム・ストラップがあたる角をヤスリで丸みを。

塗料の付きを良くする為と汚れ落しも兼ねて細かい紙ヤスリをかける。

側面は唐松模様の凹凸があるけど、これはとくに真平らにするようにはしなかった。

白のスプレー塗料(つや消し)

各部品、薄く3回ぐらい重ね塗りしてゆく。


細かい部分も初めは薄く。

フラップには相当量の余分な接着剤が付いているので削ぎ落とす。

青の化粧紙を貼る。


各部品の塗装完了。

ベース・コード、空気抜きのスプーンの柄とボディの間にフェルト設置。

サム・ストラップを柔らかい皮に替える。止め金にはカシメ大。

左手ベルトも同じ皮でくるむ。裁縫。

上下ネジ二点止めずつ。

メロディ側のボディに上下二箇所、肩ストラップ用金具を付ける。

ボタンのバネのテンションかなり強かったので若干弱くする。

外付けマイク用の台座金具を付ける。

AKGの小型マイクのような根元が洗濯バサミになっているものなら大抵OK。

完成 / 側面

背面

前面

【材料・その他揃えた物】

外付けマイク用台座の金具、カシメ大、肩ストラップ用金具×2、30cm四方ぐらいの柔らかい皮、 アクリル塗料スプレー(白)、マスキングテープ、B5サイズの化粧紙(青)、紙ヤスリなど。 計 1,500 円ぐらい。

※以上、東急ハンズ(新宿)にて入手。


【今後の課題】
今回は蛇腹の塗装に手を付けなかった。
どうやらダンボール紙のような材質でテープ&糊で接着されているように見えて塗料を染み込ますのが ちょっと危なく感じる。

(2004.2)