Flattown Music (2005/1/12)

 最近は自主レーベルでCD作る人が多いですね。というかほとんどそうかも。 ジャケットデザインや製作のコストが下がって、初回プレスにかかる費用が低くなったからだと思いますが、 自主制作だとある程度自分でビジネスできるんで(インターネット販売、版権管理、デザイン、コンセプト等)、 この辺りのミュージシャンはそういうことをやりたいのでしょう。しかし現実的には再プレスとか、 大量流通ルートに乗せたりするのは難しいし、版権管理も簡単でなかったするので、 初版後はFlattown Musicに投げたり、実はFlattown Musicが管理していたりということが多いのだと思います。

 個人的な意見ではFlattown Musicがここら一帯の音楽をしっかり牛耳って管理するのが良いのではと思います。 と言うのも、個人レベルで版権とマスターディスクを管理していると、行方不明になったり、 情報源をたどるのが難しくなる可能性があるからです。そうなると絶版後の再発が難しくなったり、 レコーディングデータの詳細だけでなく、作品の存在自体がどっかへ行ってしまう可能性があるからです。

 まぁ、Flattown Musicに対して、フランス語の歌詞にはちゃんと英訳付けろとか、 絶版ものを復活させろとか、単なる焼き直しでなく付加価値をつけろとか、いろんな意見があるようですが、 Cajun、Zydeco Music界の影のゴッドファーザーとして頑張ってもらいたいもんです。

 先日Marion Marcotte関連でFloyd Soileau氏にインタビューしたのですが、とても気さくな方で、 語り上手。しかも、さすが星の数ほどレコーディングしてきただけあって、何でもご存知だし、 面白いエピソードも話してくれます。

「改めて、Floyd Soileau氏自身のことについてインタビューに来ますわ」というと、
「うん、少なくとも3日はかかるね、がはは」とのこと。
確かに謎の(情報が極端に少ない)コメディアンMarion Marcotteのことをちょっと訊いただけで、 1時間話されるので。本を書いて出版するか、ドキュメンタリーフィルムでも作ってもらいたいです。 ちなみに、Flattown MusicのオフィスはFloyd Recordから2ブロックほど西へ向かった大通り沿いにあって、 Floyd氏はそこにおられます(なのでFloyd RecordにいるおっちゃんはFloyd Soileau氏ではありません)

オフィス内部はそこいらの博物館より充実してますので機会があればお立ち寄り下さい。







Floyd Soileau氏






TOP