New Orleans in July

このレポートは2000年7月後半、Houston〜NewOrleansを訪れてた 福田 慎が毎日送ってくれた メールをまとめたものです。

Houston .chapter1

 こんにちは、ヒューストンの福田です。 ヒューストンといえばヒューストンジャンプということで それ系をやってるお店がないかさがしているけど考えてみればヒューストンジャンプが 流行ったのは今から50年前。 日本の50年前を考えれば、今そんなのが残ってるはずないか。 それよりもテキサスということでスティーブレイボーンの人気は 依然すごいらしく、何かと目にします。 意味なーい。

ところでこのメール、他の人のPC借りて出してるんだけど ちゃんと送信者、僕になってるかなあ?

New Orleans .chapter1

結構忙しいよ。洗濯とか。

N氏>ABITA BEER、最低3本と言ったけどコンビニや酒屋では
N氏>6本単位でしか売ってないんだよね〜。よろしく。
はい・・・

O嬢>あたしはねぇ、そうだなぁ、ニューオリンズのミュージシャンの
O嬢>フィギアがいいなぁ。お金払うから買ってきて。そんなのナイか。
O嬢>それかね、James Bookerグッズ。それこそナイか。
そんなのあるのか?
フィギアっていうとルイアームストロングとかの人形?中国製だよ。
James Bookerグッズっていうと眼帯かなあ?
まあ、とにかく探してみるよ。
レコード屋には行くんでレアなレコード探してみようかな?
ジャズフェスのときはなかなかそんな余裕がないけど今回は暇だから。

New Orleans .chapter2

 とにかく暑かった。 華氏100度を超えてたから摂氏にして36度くらい。 それであの湿気だから、道端で立ち止まってたばこ吸ってると 3分くらいであごから汗が滴り落ちてくる。 ジャズフェスの季節ってのは結構過ごしやすい季節なんだよ、あそこでは。 2泊3日という短期勝負なので失敗は許されず、 冒険はせず、間違いのないライブを見てきました。

New Orleans .chapter3

 とりあえずエディボー。 バーボンストリートに新しくできたライブハウスでやってました。 でもバーボンストリートということでやはり観光客向け。 オールディーズみたいなのを結構やってた。 バックバンドはドラム、ベース、ギター、サックスで みんな見たことない人だったけど以前のバンドよりもずっとよかった。 で、途中で”今日はニューオリンズで最もグレートな ピアニストが見にきています”とか言うんでふと振り向くと 僕の後ろにアラントゥーサンが座ってました。 去年レボンヘルムの店で見たときと全く同じ格好、スーツにサンダル っていうのが笑えた。

 12時半ぐらいに終わったんでバーボンストリートで1時からやってる アルブラッサード(去年ヒロナリさんに連れて行かれた、誕生日パーティ やってたピアニストのおじいさん)を見に行った。 まあ、まだ生きてるってことを確認したっていう感じ。

New Orleans .chapter4

 なんと5時からTipitinas フレンチクウォータでエディボーがやってる。 こんなことなら昨日はリバース見に行けばよかった。 エディボーは昨日とほとんど同じ。 ライブの途中に、去年とかもやってたようにどっから来たかを紙に書かせて エディが”テキサスから来た人はどこだい?”みたいなことをやるんだけど みんな自分のところで”イエーイ”とか言いながら拍手するのね。 ”カリフォルニアはどこだい?” ”イエーイ”パチパチパチ、って感じで。 で”ジャパンはどこだい?”って言われて 遠慮気味に1人でパチパチ、と拍手した。すんごいさびしかった。

 夜は、今回の目玉、ワイルドマグノリアスとマーヴァライト。 最初がマーヴァライト。 やっぱり僕はあの人はダメだ。 すごく盛り上げるんだけど、それがあまりに予定調和なんだよね。 典型的なパターンのオンパレードって感じ。 12時ぐらいにようやくマグノリアス。 でも、今日はマーヴァライトとカップリングということで 出演者を節約したのか、ベースとキーボードがマーヴァのバンドの人。 とくにベースがだめで、3コード以外は全くついてこれず、 山岸じゅんじが一生懸命教えながらやってる。 しかもスタイルがロック的というか、ファンク度ゼロのベーシストなんで かなり耳障りだった。 ボドリス見れただけで良しとしよう。

 1時に終わって、タクシーでファンキーバットへ。 ヘンリーバトラーのソロライブ。 考えてみたらヘンリーバトラーのライブってジャズフェスでは見たけど 近くでちゃんとは見てなかった。 弾き語りだったせいもあるけど、ものすごかった。 驚異的なピアノだった。とにかく指の動きがめちゃくちゃ。 ジェイムスブッカー並み、またはピアノ版スヌークス。 しかも、途中から入ったんでチャージもとられず、ドリンクも頼まず タダで見ちゃいました。 ファンキーバットはマグノリアスのときと違って ゆったりした椅子とテーブルがならべてあって心地よかったよ。 しかしすごかった。 2時ごろ終わり、タクシーが捕まらないのでちょっとおびえつつ 小走りでフレンチクウォータど真ん中のホテルへ。

New Orleans .chapter5

 ハウスオブブルースでゴスペルブランチ。 $30は高いなあと思ったら、ビュッフェ付きだった。 だからブランチなのか。 別に食べたくもないランチを食べさせられて、1時間後ようやくゴスペルライブ。 出演はジオン&ハーモナイザーズ。 結構有名らしいんだけど僕が期待するゴスペルとはちょっと違い、 どちらかと言うとダークダックスという風。 いまいち欲求不満を残しつつ終了。

Houston .chapter2

 ヒューストンも残すところ数日となり、ヒューストンにはもうヒューストンジャンプ なんてものはないのかなあ、とあきらめかけていた昨日、 新聞に”グラディゲインズ&アップセッターズ”のライブ告知が。 グラディゲインズと言ってもピンとこないかもしれないけど その昔ヒューストンのジャンプシーンでばりばり吹まくっていたテナーサックス吹き。 最近はスヌークスやクラレンスホリマンと共演版も出してる。 これは行かないわけにはいかないだようと 風邪ぎみで苦しいところを、車で30分すっとばして行ってきた。

 ヒューストンのダウンタウンのほうだったので(ダウンタウンは危ないと 聞いていた)1人はちょっと恐いなあと思いつつ行きました。 ところが行ってみると意外に明るいファミレスみたいなところで超安全そう。 ただすごい人で、店の外まで100人ぐらい並んでいました。 どうやらその人たちは中の人が出ないと入れないらしく、ひたすら待っていました。 なんでこんなに人気があるんだ? どうもニューオリンズ感覚ではだめらしい。 あきらめかけていると、ちょっと脇のほうから中の様子が覗けるとこがあって しかも音もよく聴こえる。 しょうがない、そこで立ち見しました。

 で内容は、いまいち。 グラディももうとっくに60過ぎてるだろうから、 すっかりおとなしくて真ん中にでーんと座ってたまにでっかい音で ソロをとる程度。置物のようでした。 選曲はブルース、ソウルなつメロ大会といった感じで、バンドはちょっとドタバタ。 考えてみるとブルース系で活躍してた老人の典型的な扱いだな。 エディボーもなつメロやるけど本人にパワーがあるから見れるんだなあと、 パワーのなくなった人が昔の名前で出てきてブルースなつメロをやる、 こんなつまらないのはないね。30分見て帰りました。

ヒューストンでの唯一のライブ体験でした。



今回の福田氏よりのお土産一覧

ジェームスブッカーの楽譜本、プロフェッサーの楽譜本、ジガブーのニューCD、 ジョージポーターのビデオ、カクテルの素、ザリガニ(おもちゃ)、 マルディグラインディアンのポートレート、OffBeat、ラブボード、 ニューオリンズファンキーギターの弾き方本、フェス・トリビュートCD、 ダベルクロフォード94年CD、Abita3本、等

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