Creole Music Day
(at Vermillion 〜 Jefferson 2004/8/6 - )


 8 月 6 日 (金)

 今回はアコーディオン弾きで、私と同じくアーティストでもある友人、Sherye と同行。 彼女は 2 年前、Festivals Acadiens の時に私に便乗して行ったのだが、私のアコーディオンを買うのを早めた功労者でもある。 その Sherye の家に9時に着き、Lafayette に向けて出発。 運転を交代できると、ちょっと横になったり出来るので楽チン。

 行きしな、私たち共通のアコーディオン・ビルダーである Larry Miller 氏の工房に寄って行こうかという事で、 昨夜 Sherye が電話したが、留守電だったという。 車からかけてみると、留守番の人が出て、Larry は今、ノバ・スコシアに行ってます、という。 17日まで帰ってこないとか。 ああ、それで Yoshitake さんのアコーディオンを送るの、急いではったのね、納得。 Sherye のアコ、チューニングが必要だと思うんだけど、Larry さんにやってもらわなくては嫌という。 私も、新しいアコの色を決めるのに、色見本を見たかったのだが、やはりビルダー本人でないと解らないかも知れな いので、今回はパス。

 Houston と、Beaumont を過ぎてから停滞で時間をくうが、たまたま私は運転してなかったので、楽だった。

 Lafayette に着いたのは4時過ぎで、Louisiana Heritage & Gift Shop に直行。
http://www.laheritageandgifts.com/shop.html
オーナーの Mitch Reed は、この所凄く忙しくて、なかなか店に居ないらしく、おばさんが店番してた。 おばさんはシェフとか観光案内もしてるらしく、楽しい人だったが。
Mitch の奥さん、Lisa(Magnolia Sister のベース)がちょこっと来た。

 FeuFollet の買い損ねてた新譜を買う。 Lil Pop Ledet の新譜が出ていたのだけど、今夜見るし、本人から買いたいので、パス。

 そこから今回の宿、Bluemoon Hostel に向かう。
http://www.bluemoonhostel.com/
パティオでライブやセッションがあるホステルで、ライブは見に何回も来てるし、キッチンまでは入った事あるんだ けど、何故か泊まるのは初めて。 チェックインしよう、と車から降りたとたん、4 月の Heritage Weekend で同室だった Susan にばったり。 オレゴン在住の彼女と、サン・アントニオ在住の私、同じ目的でまた同じ場所に宿泊。

 今日は個室(トイレつき、風呂なし)を確保していたので、そこに入る。 お風呂とトイレは、共同のが二つある。 部屋の料金は税込みで、ライブのある日は、そのチャージも込み。 鍵のデポジットが 5 ドル要るが、それはチェックアウトの時に返してもらえる。 キッチンはいつでも勝手に使えるし、冷蔵庫には、名前を書いて自分の物を入れておける。 (日にちと名前を書くこと) 朝ご飯はついていないけど、自分で作るか、ラッキーなら、誰かが作ったのにありつける。 基本的にこのような所です。

 せっかく中に入ったので、色々探検してみた。
男性用の相部屋は、2 階にあるらしい。 Saloon の方は、4 月に来た時と何か違うなあ、と思ったら、デッキ全体に屋根ができていた。 これがあれば Festival International の時も、あれほど悲惨にならなかったかも?

 キッチンでビールを飲んでいる Susan と近況など話しながら、少しのんびりする。 彼女はとうとう Lafayette に移って来る覚悟を決めたようで、 今回はワークショップと共に家探しもしに来たという。 なんだか、毎回来るごとにこっちに家を買うとか、移って来るとか言う人に会うような気がする。

 そうこうしていると、Saloon の方に今夜出る Corey ”Lil Pop” Ledet のメンバーが到着し始める。 フィドルを練習している Susan が、Sherye と演奏しよう、といって二人で始めたので、ちょこっと参加したりしする。 Lil Pop が来たので挨拶して、明日、彼のワークショップ取る、といいながら、無事、本人から新譜購入。 隣にいた、ベース弾きだという兄ちゃんは Sam Brotehrs のメンバーだという。 という事は Leon Sam(ピアノ・アコ弾き) の兄弟ですか?と聞くと、そうだと。 CD に入ってるのは Kyle Hebert だけど、どうやらこの「なんとか」Sam が Lil Pop のベースになったらしい。

 今回知ったのだけど、この Bluemoon Saloon のステージの後ろは、バスルームなのだった。 ステージの後ろというか横というかに、小さい窓があるのは知ってたのだけど、それがバスルームの窓で、カーテン はあるけど開けっ放しになってる。 なので、バンドがガンガン演ってるときは相当うるさい。 ザディコのライブを聴きながら、お風呂に入って、振動マッサージが受けられます。(実験済み) トイレは落ち着いてできないのでないか?(実験求む)

※Bluemoon Saloon のステージの後ろのバスルーム


 Lil Pop が始まったが、Wranglers での Chris Ardoin とハシゴする予定なので、キッチンで聴きながら、ゆっくりと用意する。 Saloon の方は既に盛り上がってる。 行ってみると、顔なじみのダンサーも色々来てる。 Sherye が踊ってたおっちゃん兄ちゃん、Rockin' Sidney の息子だという。 前に何回か見た事ある顔だけど、そうだったのか。

※フィドルの後ろの窓が、バスルームの窓

 Lil Pop は若い子特有のザディコなんだけど、今日はフィドルで Cedric Watson も参加していた。 「なんとか」Sam は、はなかなか良いベース弾きだった。 お客には Jeffery Broussard や Joe Hall(アコ弾き)の顔も見える。 Jeffery はベースで飛び入りしていたけど、何故かノイズが出るので一曲だけで降りてしまった。 フィドル・ケースを抱えてたので、弾くのかと思ったのに、弾かず。

 Corey ”Lil Pop” Ledet のウエブサイトが出来ました。
http://www.lilpop.com/

 4 月にお世話になった Jim がやって来た。 行く前ばたばたしてて、連絡してなくて、彼がベイエリアにいるのか、Opelousas にいるのか良く分からなかったので、会えて良かった。 こっちにいるので、明日のワークショップには勿論参加。

 Lil Pop の盛り上がり方が楽しかったのだが、やはり Chris Ardoin も見たいので、Sherye と共に移動。 Wranglers は Lafayette の北だけど、それ程遠くないので良かった。 ここ、それ程好きなハコではないので、去年 Yoshitake さん達と来て以来なんだけど、今回はステージにちゃんと照明が灯ってて、良くなってた。 客の入りも、前回 Yoshitake さんと Chris を見た時より多くて、けっこう盛り上がっている。 やはり同じハコで演り続けないとお客も来ないのか? 知り合い常連ダンサーが何人かいて、Curley Taylor と奥さんもいた。

 Chris Ardoin は、3月に Crosby の Zydeco Jamm Fes で見た時にも少し思ったけど、どんどん成長してます。 バンド名を Double Clutchin' から Nu Step に変えて、始めて見る。 同じ曲でも、キーや使用アコが毎回変わるし、見ていて飽きないのは前からだったけど、パフォーマーとしても 成長してきているのを感じた。 Chris を 2 年間見ていない Sherye は「前に見た時よりずっとリラックスしてる」と。
数ヶ月おきに見ている私は気付かなかったけど、そうだよね。

 新譜で入っているキーボードだが、Curley のバンドに彼を取られたので(かどうかは知らないが)キーボードなしでやっていた。 やんちゃキャラクターの Harold Guillory から交代した新しいラブボード・プレイヤーも、殆ど喋らないけど、なかなか良かった。 Harold が居る時は、彼が客との受け答えや MC をやっていたけど、今回、以前は殆ど喋らなかった Chris がそれをやっていた。 キーボードも、Chris のアコーディオンで充分穴埋めしてる。 前からずば抜けて上手かったけど、その上にちょっとまた何かが加わった感じ。 こうやって、どんどん成長している人を見るのは楽しい。 Chris は良い曲を書くと思うし、この調子で行ってくれぇえ、応援するぞお。

 MC で、10 月 17 日 Richard's でライブ録音する、と言う事。 そのあと、日にちは言わなかったけど、Houston の何処かでもライブを録るらしい。 ライブ CD をだすんだろうね、きっと。 できれば Houston のには行きたいなあ。

 お客が Chris の 3 ローの白いアコ(Dino Baffetti)について何か言うと、
「ああ、これね、元は白かったけど、黄色になってきた、Armor All 塗ってたんやけどね」と。
日本にも持って行ってたあのアコですが、ああいうプラスティック・コーティングの仕上げは何か塗らないとひび割 れたりするのだろうか? それとも単なる冗談か?

 今回 Chris は奇麗なエメラルド・グリーンのケイジャン・アコを使っていた。 前に見た記憶がないので、合間と終わってからそのアコについて聞いてみると、「G」のキーで、一ヶ月くらい前に 入手したばかりらしい。 Douce とかいうブランドで、ビルダーの名前も聞いたけどピンと来なかったので「若い人?年配?と聞くと」、「 年配、前に僕のアコ作ってた人」という。

敦子「あ、Master のビルダー? Lake Charles に住んでる」
Chris「そうそう」
敦子「そうか、彼がブランド名変えたのね」
という事でした。

 Master は、Boozoo がずっと使ってた。 Chris の昔の CD に写ってた藤紫のアコも Master だと思う。 エメラルド・グリーンのは Larry さんのでなくて残念だけど、Chris のも Curley Maple っぽい素材だったので、Larry さんでも近い色は作ってもらえるかな? それにしても、この数ヶ月、新しいアコの色を考えていて、注文したいと思っている候補上位の色である。 これも何かの因縁か??? エメラルド・グリーンにせよ、という神の啓示・・・な訳ないか。

 Chris のステージには、知らないアコ弾きが飛び入りで一曲。 蛇腹の押し引きが派手な割には、それ程上手くなかった。 そのあと以前ドラムを演っていた Eric が最後の方で飛び入りして叩いたが、 こっちは現メンバーよりはまってたような・・・ Wranglers は、午前 1 時半までバンドが入って、そのあとは DJ になるのがパターンらしい。 Chris も午前 1 時 35 分くらいには終わった。 明日が有るので、早めに終わって良かったけど。


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