The Original Southwest Zydeco Music Festival (P.1)

私にとって8年ぶりのザディコ・フェスティバル。
年に何回か南西ルイジアナに行くのに、なぜザディコ・フェスティバルにこんなに長い間行かなかったのか?と言われそうだけど、この週末はレイバー・ディ・ウイークエンドという連休で、毎年うちの子の学校がはじまったばかりで何かと忙しい。
もう一つの理由は暑さ。
私の住んでいる南テキサスは南西ルイジアナと同じくらい暑いのだけど、この時期はまだまだ真夏の気候、外に出て何かしようなんて気が起こらない。

それでも今年は行こうかな、と漠然と考えていたら、サン・アントニオの友人夫婦がフェスティバルに行くという。
それなら車に乗っけて行ってもらえる?という事になった。
友人夫婦はザディコ・ファンで、たまにサン・アントニオでザディコのブッキングをしたりもしている。
もう一人一緒に行ったのは、サン・アントニオ・カレッジ・ラジオ局(KSYM)のDJをしている人。

 9 月 4 日 (金)

朝5時過ぎに起きて用意し、まだ真っ暗な中を友人夫婦宅まで半時間くらいかけて運転して行く。 彼らの支度が出来るのを待ってまた出発、そのあとDJ氏を家まで拾いに行き、8時ごろやっとサン・アントニオから出発。
なんだかこれだけで疲れるって、自分で運転してないので贅沢は言わない。 出発してしばらくしてから友人達の現地での予定を聞いてみると、明日土曜のザディコ・フェス以外は特に決めていないらしく、曖昧な返事しか返ってこない。
特に見たいバンドが決まっていて、先に予定をいくつか立てる私と彼らは行動パターンがかなり違うようだし、やはりホテルの一室に4人は多いかなってんで、車中からブルームーン・ホステルに電話して、私だけ今夜から3泊予約する。
あちらにはカリフォルニアの友人が今日から滞在するので、移動には彼女の車に乗せていってもらえるのを事前に確認してある。
ザディコ・フェスティバルのオーガナイザーを長年やってたポールさんに「行くぞ」と携帯メールを送ったあと、ラフィエのサウンドマンやってる友人に電話すると、今夜は Wrangler's に Step Rideau を見行くかも?とのこと。
ステップの今夜のギグは知らなかった。
南西ルイジアナのライブ情報はネットでかなり入手できるけど、急に決まったり口コミとかも多いので、なるべく色んな人に聞く方が良い。

ヒューストンを過ぎてから一回トイレ&ガス休憩しただけで、ラフィエに直行。
当初の予定では7時にサン・アントニオを出て、ラフィエにお昼過ぎに着いてランチを食べるという話だったのに、着いたのは2時ごろ。
ラフィエでプレート・ランチを出すレストランは2時に閉まるところが多いので、あそこもダメ、ここも間に合わない。
お馴染みの T-Coon's に行きたかったんだけど、結局は開いているのがわかっている(こちらもお馴染み)Country Cuisine に行く。

カウンターで各人それぞれ注文し、出来上がったらお金を払って受け取る。
私は店の前の看板に書いてあった「金曜のスペシャルのお魚!」と言ったら、「あれは4時からなのぁ」だって、残念。
テーブルに着いたら、何故か全員キャットフィッシュ・フライで違う付け合せを注文していた。
この日のキャットフィッシュは巨大で、一切れしか入ってないのにもうお腹一杯。
友人達は皆初めてここで食べるんだけど、気に入ったみたいで何より。

その後、彼らのホテルに行く道すがらというのもありブルームーンに寄ってもらう。
本当は5時にならないとチェックインできないんだけど、中に誰かいれば開けてもらえるし。
10分もしないうちにブルームーンに着くと、前のポーチで常連のニュージャージーの女性が座っていた。
「こんにちはー、鍵開けてもらえる?」という感じで今回の滞在開始。
たまたま彼女の部屋が私の予約したのと同じドミトリーだったので部屋にも入れ、早々シャワーを浴びて休憩。
そうこうしているとカリフォルニアの友人がやってきた。
事前に電話して私の鍵も早めにもらえるようにしておいてくれていた。
5時になって宿の人が来たので、支払い。

このカリフォルニアの友人はコアなザディコ・ダンサーで、去年のこの時期もルイジアナに来ていた。
去年のザディコ・フェスといえば直後にハリケーン・グスタフが南西ルイジアナを直撃したので、彼女はハリケーンの真っ只中をブルームーンで過ごした。
ザディコ・フェスティバルは辛うじて開催されたものの、次の日からはナイトクラブも何処も閉鎖、何も出来なかったとか。
(今回その話のついでに彼女が言うには、カトリーナの年のザディコ・フェステイバルにも彼女は来たらしい、よしたけさんも行かれた年ですね)
もしハリケーンが来るようだったらルイジアナには行かないと言っていたけど、今年はこの時点ではほぼ、米国に上陸したハリケーンなしというハリケーンの外れ年(毎年外れてくれて結構ですよ)なので、無事に会えたというわけ。

そんなこんなを宿の人も交えて話したりしながら、今夜のライブはここのサルーンである Lost Bayou Ramblers かなぁ、と考えていた。
カリフォルニアさんは Breaux Bridge の北にある Crawfish Town での Geno Delafose に、友人に会いがてら行くという。
ジノは明日も見るし、日曜も見られるしなぁ・・・・けどクロウフィッシュ・タウンには入った事ないしな、なんとなくそっちもいいかな、と思いはじめ、ライブが早めの8時に始まる上に友人は早めに帰ってきてもいいって言うんで、それならロスト・バイユーも見られるし、乗せていってもらう事にする。

クロウフィッシュ・タウンは I-10 の Henderson 出口を降りて北に走ってすぐのところにある大きなレストランで、賑わっていた。
ここでは月一くらいで土曜にライブがあるが、この日は金曜。
聞いてみると今夜はレギュラーのライブでなく、アラバマからの団体のプライベート・パーティーで一般参加も受け入れというものだった。
ライブの機材は外にあるパビリオンにセットアップされていて、メンバーがサウンドチェック中。
この夜のチャージは、パーティーの食事とライブなら25ドル、ライブだけなら10ドル。
友人はパーティーのメニューを見ても一つだったので、レストランで食べるという。
遅めの昼を沢山食べたのでお腹空いてなかったけど、連れてきてもらったし、一緒に座って食事よりカロリー多そうなケーキ食った。(ダンスしなければ絶対食べないような代物)
その間もテーブルの後ろをジノのバンドメンバーがうろちょろするので挨拶したり、知り合いが通るので挨拶したり。


予定より少し遅れて、聴き慣れたジノ・デラフォースの演奏が始まる。
ジノのライブにはいつもザディコの常連ダンサーが来るので、色んな人と挨拶したりダンスしたりで楽しかった。
アラバマのダンサーでも結構踊れる人がいたし、結果的にこっちに来て正解、ルイジアナ滞在初日らしい日になった。
南西ルイジアナはこのところ涼しくなってきたらしくて、野外でも心地よかった。
さすがにダンスすると汗だくになるけど。
2時間ちょっと居て、ブルームーンに戻る。

ロスト・バイユー・ランブラーズの一部が終わって休憩に入っていたブルームーンだけど・・・・かなり混んでいる。
その上サルーンが暑い!
屋根と壁に囲まれているので風が通らないのに、ほぼ野外なんで、冷房らしき冷房もないし。
覗いてみると知り合いの顔も何人かえ見たんだけど、あの混雑の中にいって踊るのはしんどい。

結局サルーンに行かず、前のポーチで始まる前からやってきていたサン・アントニオ組やフィドラーの奥さんと演奏を聞きながらおしゃべりしていた。

朝が早かったので疲れていたし、明日のフェスティヴァルに備えて準備などしつつゆっくりする。

結局ラングラーズでのステップ・リドーには行かなかった。


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