The Original Southwest Zydeco Music  Festival (P.5)
  
9 月 6 日 (日) 
 
この日の南西ルイジアナも色々イベンがあるけど、朝は少しゆっくり。 
カリフォルニアさんは St Martinville での Creole Zydeco Festival に行くので、とりあえずはそちらに同行することに。 
この日は他にも Church Point の近くにある Thomas Big Hat Fields の牧場でフェスティバルがある。 
南西ルイジアナに来ていたザディコ・ファンはこのどちらかのイベントに行ったと思う。 
ニュー・ジャージーさんはひとまず Lake Martin に行くという。 
そのあとにジェフリー・ブルッサーのトレイル・ライドにも行くかも?ってんで、連絡しあう事に。 
 
セント・マーティンビルはラフィエから40分くらい南にある町で、フェスティバルは町外れの Adams Carson Park である。 
公園の入り口でお金($10)を払い、少し奥に行ったところにある屋根つきのバスケットコートが会場。 
お天気はとてもよいけど、昨夜の雨のせいか、蒸す。 
会場には沢山扇風機が置いてあるんだけど、やっぱり暑いのと、昨日の疲れでバテ気味。 
 
 
クレオール・ザディコ・フェスティバルの出演は 
Zydeco Ray 
Lil Nathan & Zydeco Big Timers 
Curley Taylor &Zydeco Trouble 
の3バンドで、時間もお昼12時から夕方7時まで。 
とってもローカルな感じのフェスティバル。 
 
お客は地元の人達(黒人多し)と、私達のように全米各地からやってきた人(白人多し)が混合している。 
アラバマのご一行はツアーバスでやってきていた。 
既に開演中の会場では Zydeco Ray が演奏していた。 
ちょっと高齢なアコ弾き、バックは若手で可もなく不可もなくってとこかな。 
ギターの女の子が割りと可愛い。 
 
出演の順番が変わっていて、このあとカーリー・テイラーだった。 
ステージに昨日弾かせてもらったのと同じ「Swallow」ブランドのケイジャン・アコが置いてあるなあ、誰が弾くの?と思ったら、カーリーが後半、そのケイジャン・アコを弾いた。 
昨日のザディコ・フェスでは弾かなかったのにね。 
腕前の方はというと・・・・ピアノ・アコに専念したほうがいいかも(笑) 
けど、これから練習して上手くなるんだもんね、ね? 
最近出た新譜を買ってきたけど、その中でもケイジャン・アコ弾いてます。 
 
 
この頃ニュー・ジャージーさんが来て、これからトレイルライドに行く?と聞かれたけど、リル・ネイザンを見たかったのと、カリフォルニアさんがトレイルライド行ってもいいってんで、もう少し居る事にする。 
 
この日の最後がリル・ネイザン。 
昨日のザディコ・フェスは出番が最後で見なかったのでこちらで見られて良かった。 
彼もかなり飛ばしてる。 
リル・ネイザンは地元ではもう「ネイザン・ウイリアムスの息子」と言わなくてもいい実績を積んできていると思う。 
長身で見た目もカッコイイけど、真面目そうな青年だ。 
ステージにケイジャン・アコ、3ローとピアノ・アコが並んでいて、どれも弾きこなす彼。(主にはケイジャン・アコを弾いていた) 
この日の会場の機材は彼のを使っていたが、親父さんの機材を貰い受けたのか、あちこちに「Nathan &The Zydeco Chacha」の名前が貼ってあった。 
 
 
リル・ネイザンの途中くらいから、公園のフィールドの向こうで雨が降り出した。 
それがどんどん近づいてくる。 
私達は6時ごろには切り上げてトレイルライドに向かおう、と車に向かう寸前に大雨。 
10秒くらいでずぶぬれに。 
窓を開けられないくらい降っていたので確認は出来なかったけど、多分演奏も中断したと思う。 
ステージはバスケットコートの屋根の端っこに作られているので、雨は防げないだろうから。 
 
車から既に帰ったニュー・ジャージーさんに電話したら、トレイルライドには行かないという。 
カリフォルニアさんも行かないで、ごはんを食べに行くという。 
2人でひとまずブルームーンに帰る。 
 
部屋ではニュー・ジャージーさんがが休んでいた。 
サルーンの方ではファンク・バンドが演奏が始まった。 
ここでそれ見てもいいんだけど、ジェフリー・ブルッサーが行ける距離でやってるのなら行きたい。 
ラフィエはぽつぽつきたくらいで、本降りにはならなかったらしい。 
セント・マーティンヴィルのある南側の空は暗かったけど、トレイルライドがある北東側は明るかった。 
私がやはりトレイルライドに行きたいとニュー・ジャージさんにいうと「じゃ行こう」ということになった。 
彼女はこういうときの決断と行動は早いのね。 
 
地図とGPSを持ち、彼女のレンタカーで49号線を北上。 
私は今まで、ルイジアナではオペルーサスより北に行った事がなかったのと、田舎道を走るのがとても好きなので、何となく嬉しい。 
49号線を降りて Lebeau までもすんなりと行きやすい道。 
(因みにこの「ラボー」はステップ・リドーの出身地でもある) 
携帯も通じなさそうな場所に行くので、途中でガス欠にならないように念のためにここでガソリンを補給。 
そのあと東に向かい、だんだん暮れてきた道を行く。 
Melville についたころにはとっぷり暮れていて、そこからはGPSが役に立った。 
 
が、が、この頃から路上に水溜りが・・・・ 
なんか悪い予感はしていたけど、ここまで来たんだし、とりあえずは会場に向かう。 
川横のLevee(堤防道) 105号線を北上し、途中で左折して舗装なしの道を何マイルか。 
トレイルライドの表示はあるんだけど、暗くて良く見えず。 
雨後の道には無数のカエルと、ウサギにも遭遇。 
会場だと思われるところに着いたけど・・・やはり何もやってなかった。 
雨に濡れたトレイルライド看板の写真だけとって、帰途に着く時にはオポッサムとアライグマに遭遇。 
帰りにまた Melville を過ぎると舗装道でアルマジロらしきものを踏んずける。 
 
 
 
 
- Bayou Trailride と書いてある -
  
結局無駄足だったんだけど、実はこの片道1時間15分ほどのドライブ、2人とも大いに楽しんだ。 
ジェフリーを見られなかったのは確かに残念だけど、行って良かったと2人とも思った。 
ニュー・ジャージーさんは慎重な性格のようで、「こんな所まで私一人だったら、絶対に来なかったわ」と。 
私は自分の車さえあれば来てたけど。 
この日トレイルライドをやっていたとしたら、多分私達2人が唯一の部外参加者だったと思う。 
唯一の白人と東洋人であっただろう事も容易に想像できる。 
 
ニュー・ジャージーさんが言うにはクレオール・カウボーイズのラブボード弾き、Jimmy Serail は Lil Pookie のお父さんなんだって。(昨夜の写真は別人) 
リル・プーキーの本名と名前が同じなんで、親戚かなと思ってたら親子だったのね。 
そのリル・プーキー、色んなザディコ・バンドでベース弾いてるのは何度か見たことあるけど、まだアコ弾きとして自分のバンドもやってるのかな? 
ザディコ・バンドも数あれど、やはり集客ができなければ誰も雇ってくれないし、甘い世界ではないな。 
 
ブルームーンに帰ると、サルーンのライブが終わって少ししたところだった。 
リビングではカリフォルニアさんが休んでいた。 
彼女も疲れていて、スリムズ・ワイキキのリル・ネイザンとクリス・アルドワンには行かないと。 
行きたいなら車使っていいよ、って言われたけど、リル・ネイザンはついさっき見たし、これからまたオペルーサスまで戻るのも面倒だし。 
昼間クリス・アルドワンがトレイルライドで演奏したのを見に行った人が「クリスは昨日のザディコ・フェスと全然違う演奏だったよ」と言ってたらしい。 
そういう演奏してくれるのなら見たいけど、若い子が多く来るクラブだとやはり、あまり誰も踊らないだろうしな。 
という事で、お休みモードに入る。 
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