9/17 (Fri) yoshitake レポート
午前 11 時に Lafayette 空港到着。
現地在住のはたのじろうさんが空港に向かえに来てくれた。
噂のハリケーン「Ivan」の跡形も無く、Lafayette は晴天。結局、被害はまったく無かったそうだ。
二日ぐらい前にはニューオリンズ方面からの避難者が沢山訪れていたらしい。久しぶりの左ハンドル、お約束のウインカー点灯のつもりがワイパー動き出す。 昨年と同じ機種で色違いの型落ち。 今回はハーツでなくEnterprise Rent a carという レンタカー会社を利用。
一週間借りるとハーツより $100 ほど安かった。ま、車は安いなりに、、、。
慣れない運転でそのままランチへ。BooZooU号
Norbert's Restaurant
ランチ定番セットのローストビーフは$5.50ぐらい。それ以外の6種類ぐらいのセットは$6.00〜$8.00。
クロウフィッシュ・エトフェ、〜ペンネ、キャットフィッシュ〜などなど。 それにたいていの場合、ふたつの付け合せをこの中(ポテト、サラダ、コーン、などなど)から選んで、と言われるので、 とりあえず見た目、何だかわかる物を指差す。 やっとこさクレオール料理にありつけて Lafayette に着いたのを実感。Girad Park
午後はじろうさんと一緒にLafayetteの街を散歩(車で)。途中、スノーボール(かき氷)を食ったが 胃が溶けてヘソから出てきそうなくらい甘かった。
明日から始まるフェスティバル会場の Girad Park に行く。でも、まだまだテント張ったりしてる最中だった。
みょうちくりんな生き物を水辺で発見。ハリネズミを大きくしたような感じだけど、けっこうアホずらなところがカワイイ。Extended StayAmerica
PM 4:00 頃ホテルチェックイン。ホテルは昨年後半と同じく Extended StayAmerica
ツイン一泊 $60 ぐらい。このホテルは三泊以上するなら便利。キッチンが充実してる。もちろん俺が入れそうなぐらいの大きさの冷蔵庫、電子レンジも完備。
久しぶりの敦子さんから連絡入る。彼女は今回、Lafayetteではなくもっと北の Opelousas の Jim & Christy さん宅に 泊ってるとのこと。
Wrangler's : Chris Ardoin & NuStep
今夜は三人で Wrangler's の Chris Ardoin & NuStep に行くことになった。
敦子さんから事前に聞いてはいたが、この店、ステージ照明が入ってかなり立派になってた。 入ると丁度、クリス達はリハを終えるところだった。
挨拶。さすがに会ったのは三回目なので、 やあやあと言った軽い感じ(笑) それとビデオ撮影してもいいか許可をもらう。
もちろんOKだよ、というニュアンスは身振りで判ったけど、横で聞いててくれた敦子さんによるとクリスは最後に 「売ったりしないでね」とも言ってたそうだ。兄貴のショーンも来ていた。昨年の旅行では結局会えなかったので、来日公演後の焼肉屋以来だ。久しぶり! その焼肉屋の話しを蒸し返して「ストマック!ストマック!(牛の胃)」とはやしたてると、 ありゃあキツかったぁと笑ってた。ZYDEKOOL の CD を手売りしてもらった。
ライブ中も飲み物を持ってきてくれたり、ほんとに親切な人だ。しかし、クリス、ショーン共に一年足らずでもどんどん太っていくな、、、。
そうこうしてるうちにライブが始まる。とは言ってもキッカリと始まるという感じではなく、 なんとなくクリスが弾き始めてバックもついていきだす。 クリスも曲途中でミキサー卓に向かって全体の音調整をしたり、ダンスホールを歩きまわって外音を確認したり。 二曲目ぐらいで、やっと一組のカップルがダンスし始めたところでスイッチが入る。そこからはバラバラと徐々に ダンスホールに人が多くなってゆく。この流れはミュージシャンによって違うんだろうな。キース・フランクなんかは一曲目からドッカンという感じだもんね。
だんだんとダンス・ホールも温まってゆく。Warren Williams さんという黒人の兄ちゃんが彼女にダンスを教えてくれた。彼とはこれから行く先々で会うことになる。
しかし、クリスは一年前に見た時に比べると変わったなあと思う。 以前は ラブ・ボード のハロルドが煽って場を盛り上げるけど、何故かクリスには客をつきはなすようなオーラがあった。 だから、ハロルドが抜けたというのを最初に聞いた時はバンドに勢いが無くなっちゃうのでは? と心配したんだけど、、、いらぬ心配でした。逆になんだかのびのびと楽しんで演奏をしているのを感じる。新曲の曲作りも益々良いし。 必然的にかもしれないけれど、MC もハロルドが居ない今はクリスが行なう。考えられなかったもんなあ、クリスと客の会話のキャッチボールなんて。この日のレパートリーはオリジナル曲 3 カヴァー曲 1 ぐらいだろうか?オリジナル曲もあまり昔の曲は無く 新譜と前作からが多かったように思う。
ひとつカヴァー曲で気になったのは Horace Trahan「That Butt Thing」 ミディアム・テンポの割とダラダラした曲で、これを始めた時には「なんでそんなに盛上がるの?」と思った。 後からだんだん判ってきたんだけど、歌詞が面白い。
I don't like golf.
I don't like swimming.
I just like chaising - the big butt women.
ライブも後半に差し掛かった頃、ショーン率いる「ZYDEKOOL」タイムになった。ドラマー、ギターリストは NuStep のままだが、ベースにクリス、ラブ・ボードはおそらく ZYDEKOOL のメンバーが参加していた。 ショーンのアコーディオンは音が「ブワッ」と吹き上げてくる感じ。クリスのシャープな感じとはまた違う。 曲は新譜「Strictly For the Dancers (2004)」から「Had a Chace to Dance」を歌い上げ、前作「Home Brew (2003)」から「Kemo Sabe」の猛烈ラップ入りでたたみ込み。
と、そこでクリスがどうやら俺をステージに呼んでるらしい。ショーンも呼んでる。 たのむよ〜、事前に言っておいてくれよ〜、「呑むんじゃなかった」「何やりゃいいんだ?」 「アコーディオンのキー何だ?」「あらら、ビデオどうしよう」とか、ステージに上がるまでの数歩の間に 真剣な事からくだらない事まで頭を駆け巡った。 とにかくクリスからアコーディオンを受取る。ストラップ長げえ。でも、そんなことを直す余裕などない。 ショーンからもらった何やわからんカクテルで熱かった頭が一気に冷めた。 クリスは「何でもいいから弾いてみて」、、、そう言われるのが一番難しいよ。 そんな極限状態で咄嗟に出たのはボージョックがよくやる1コードのカッティング・フレーズ。 最近、俺練習してるフレーズじゃん。そんなのでいいのかよ?!と思ってたらもうバンドのメンバーさん達は それに音を入れてきたので続けてしまった。※まあ、このへんの状況は見ていた敦子さんの「同日 atsuko 編」を読んでください。
そんなこんなで楽しいライブだったので、途中から Hamilton's でのキース・フランクにも行こうかと思ったが 終わりの午前2時頃まで居てしまった。帰り際、ショーンには ZYDECO KICKS の DVD を渡し、 店の裏で機材バンに腰掛けて(白人女の子数人に囲まれて)いるクリスとも挨拶。
「また来年にでも!」ザディコ・ナイトクラブでのミュージシャンにはその座を掴んだ功績と「仕事」というプライドがかなり強く感じられるので、 昼間のケイジャン系のセッション感覚の場と違って、そうそう気軽に外部の人間がナイトクラブのステージに立ち入れる雰囲気が無い。 クリスくんありがとう。極東アジアの一人間に、こんな機会を与えてくれて、、、。
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