念願のトレイル・ライド!これが見たかったのです。フェスティバル、ナイトクラブ、それにトレイル・ライド!
この三つが南西ルイジアナの醍醐味ではないでしょうか?!
トレイル・ライドとは簡単に説明すると「クレオール・カウボーイ達が自慢の馬を連れて集まる会合」といったところです。
会場では出し物としてザディコバンドが演奏をしています。
寒い時期以外はわりと頻繁に色々な町で行われています。
今回のトレイル・ライドは土日二日間に行われ、キャンピングカー一家総出で泊まっている人達も沢山居ました。
左)子供達も馬を操ります。逞しくてカワイイ。
右)ランニングに備えて馬の蹄鉄の手入れしています。
トレイルライドチーム毎に作られたオリジナルTシャツもカッコいい。
やっぱりファミリーやブラザー同士じゃないと入手出来ないんだろうなぁ、、、。
Leon Chavis
この日のバンドは夕方にLeon Chavis、夜はBrian Jack。夜はナイトクラブでChris Ardoinを見たかったのでLeon Chavisだけ見ました。
先日発売されたデビューアルバム「Heat Is On」も好評なだけあって、とても落ち着いたクオリティーの高い演奏でした。
リズムはシャープというよりはどちらかと言うと横ユレな感じで踊らさせてくれます。
アコーディオンは1ロー・ケイジャン・アコーディオンと3ロー・アコーディオンを弾きます。
最近は殆どこの2タイプのアコーディオンを弾く人が多いです。
Chris Ardoin & Nu-Step
Meches Nitespot / Church Point, LA
9:30pm
此処、Meches Nitespotというナイトクラブはステージ前のダンスフロアが一段下がって柵に囲まれている作りです。
食事する人はその柵の外側で、ダンスする人はステージ前の柵の内側で。
店内には風船など、わりとファンシーな?飾り付けがされていて、ほんとにホームパーティーのような感じです。
チャージが10ドル。ちょっと高いな?と思いましたがフリーフード付きでした。ケイジャン料理盛りだくさん。
一番印象に残ってる旨かった料理はゆでたまごを半分に割り、黄身にスパイスを混ぜてからまた白身に埋め込んだ料理です。
あれ何ていう料理なんでしょうかね?
※後日、敦子さんより教えて頂きました→「Deviled Egg」という料理だそうです。
スタート予定時間が過ぎても続々と若者達が集まってます。
あれ?ナイトクラブに出入りして良い21歳以上か?!と疑いたくなるような若者達も結構居るようです。
予定より一時間押しぐらいになったところでライブスタート。
クリス君は四年前に来日した時より、かなり雰囲気が変わったと思います。
サングラス&ピアス効果か?ちょっとギャングスター的な風貌で、もしかしたら白人さんは近寄りがたいかもしれません。
しかし、中身は今までのクリス君のようで、僕等を見つけると笑顔で話しかけてきてくれました(安心)
選曲は最近のアルバム(バンド名がNu-Stepになってからのもの)からが主です。
トラディショナルな曲もドッカドカにビートの利いたリズムで攻めてきます。
いつ見てもクリス君のアコーディオンは特別です。音の切れ具合といい、同時発音数の絡みといい、
1ロー・ケイジャン・アコーディオンのプレイは類稀なる奏法です。
ライブも二時間を過ぎ、僕もだいぶ呑んで気持ち良くなってた頃、店内がちょっと異様な盛上りになっていることに気付きました。
なんだかヘンな感じの熱気が伝わってくるのがかなり後ろで見ていた僕にも判りました。
酔い過ぎな輩や、ペア・ダンスではなくひとりよがりなムチャなダンスで盛上ってる輩がいたり、、、。
そう、いつものザディコナイトクラブでの熱気とは明らかに違うんです。
二人の警備の警官もじっとダンスフロアを見つめています。
先日発売されたアルバム「M.V.P.」にも収録されていた曲「NuStep Anthem」の時にとうとうそれは起ってしまいました。
怒号と罵声と共におっきいオシリの女の子二人が胸ぐら掴みあい、一人がフロアに叩きつけられました。
その直後、周辺の人達が咳込みながらサーっと逃げ出しました。
催涙スプレーが撒かれたのです。
演奏していたクリス君達もすぐにダンスフロアの異変に気付き、タオルで口を押さえて楽屋口から飛び出して行きました。
何処に待機していたのか?警官も4人ほど飛び出してきて泣き叫ぶ女の子とケンカの関係者と思われる人を抑えつけました。
店内の明かり全てが一斉に点けられ、皆慌てて店外に逃げ出しました。
カウンターの兄ちゃんもバーカウンターを飛び越え、厨房からはオバチャン達がドカドカ出てきました。
あっという間です。みんな逃げ足早すぎです。慣れっこなのか?!
僕等は後ろの方に居たから良かったものの、もしダンスフロアに居たら逃げ遅れた感がありました。
おそらく三分間ぐらいの出来事です。
外では警官がお客全員に「今すぐ家に帰れ!」と怒鳴りちらしてます。
南西ルイジアナは今回で四回目の旅行でしたが、こんな事件に遭遇したのは初めてです。
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