Larry Millerさんのアコーディオン・チューニング七つ道具。細い器具は歯の治療に使う道具を使っているそうです。
早速、約四年前に作ってもらった僕のアコーディオンのオーバーホールをしてもらいました。
「ここに圧力を加えると音程が下がり、ここを削ると音程が上がる」など、チューニングの方法を教えてくれました。
とにかく早い手さばき!写真を撮るのも一苦労でした。
メロディー側のリード数は40個、ベース・コード側は8個、それらをチューナーで一個ずつ確かめてゆく。
とりあえず、致命的に悪かった箇所は無かった。リードブロックの固定部分のワックス補強、
全リードのチューニング調整で完了。
早速試奏してみました。
チューニングなんて弦楽器に比べたら微々たるもんだと思っていましたが、これが弾いてみるとチューニング前とかなり響きが
違うのが判った。とくにオクターブで二つの音を同時に鳴らすと音のきらびやかさがかなり違う!
あとラリーさんが話してくれた中でも記憶に残っている話は、アコーディオンのオーバーホールとは関係ないけど(どうしてこの話になったのか忘れてしまいましたが)
Boozoo Chavisの名曲「Paper in my shoe」の歌詞についての話しになりました。
あの曲の歌詞を直訳すると、
「紙を靴に入れて…」となりますが、そこにはもっと深い意味が込められているそうです。
「紙」=「お札のお金」までは日本人の僕等にも容易に想像出来ますが、何故、それを靴に入れるか?
そこにはあの時代の状況が埋め込まれています。
お金と言ったら普段手にすることが出来るのはコインが主で、お札のお金を手にしたなんて久しぶりの喜びです。
すんごく浮かれて喜ぶのはいいんですが、自分の服にはポケットなんて付いて無い、、、。
そこで主人公はしかたなく靴にお札をしまうしかない。
という、悲哀の込められた詩とのことです。
このように気をつけて歌詞を理解してゆくと、Boozoo Chavisに限らず、ZYDECO全般的に歌詞の内容はこういった悲哀や皮肉、情けない内容の歌詞が多いのです。
そういえば今までのZYDECO日本盤のジャケット帯などでは「田舎の愉快な、楽しい、」的な
稚拙な紹介文が多かったですね、、、まだまだZYDECOは日本まで届いてません!
右)ハリーコニックJr.からの注文で製作中のアコーディオン。もちろん触っておきました!
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