このフェスティバルは20日、21日の二日間、LafayetteのGirard Parkにて行われた。だだっ広い公園内にステージは二つ、その他
クラフトエリアと称した工芸品などの展示・販売、フードエリア、セッションテントなどがあった。
ステージが二つ同時進行な為、やはり見たいバンドが重なってしまうことも多々あり。AM11:00から日没まで。入場無料。
ビールは250ml缶が$2.00、1000ml缶が$5.00、ケイジャン・フード類は$5.00〜、と、ちょっと高いが、これがフェステバルの収益になっている
そうで、モリモリ食った。
今回の旅の目的のひとつの「自分のアコーディオンを作ってくれた Larry Miller さんに会う」という事が実現した。
Larry さんは奥さんと一緒にクラフト・エリアに小さいブースを出していた。ここはひとつ演出をと思い、ちょっと離れた所から
アコーディオンを弾きながらブースに登場してみた。Larry さんはえらく感動してくれたようで両手を広げて迎えてくれた。嬉しかったなあ。
奥さんも他のお客さんに俺のことを「インターネットフレンドですよ」と自慢気に紹介してくれていた。
Larry さんは俺のアコーディオンを手に取るなり右手親指があたる部分を指して
「ここが色が落ちてる。これはよく練習してる証拠だね。何曲出来る?演ってくれ」と言ってくれた。
とりあえず、何曲かご披露。みんなやっぱりアジア人がアコーディオンを演奏するのは珍しいらしく、写真を一杯撮られた。
まだメンテナンスの必要は無かったが、ストップの模様のズレを直してくれた。
なんか里帰りしたようで嬉しい。
Kevin Naquin & the Ossun Playboys
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The Bluerunners |
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Preston Frank & the Zydeco Family Band
Preston父さんをKeithバンドがサポート。Jenniferの姪、息子もステージ上に。Keithはギター。フィドルはKevin Wimmer。
Preston自体は昔ながらの牧歌的なZydecoスタイルだけどそれをKeith達が今のビートで押し出す。
アコーディオンのフレーズって、やはりその家庭の味なんだろうか。Preston父さんを聴いて、ああ、Keithも
父親譲りなんだなあと思った。Frank一家の弾くアコーディオンのフレーズは同時に発音する音数が少なく、
メロディーラインが印象に残るフレーズが多い。例えばアルドワン一家の弾くアコーディオンフレーズはなかなか思い出しの鼻歌で
真似ることが出来ないくらい緻密なものだけど、Frank一家の場合は歌メロよりもアコーディオンのフレーズを
思い出すことが多い。
どうやらKeithの現在のマイブームは「黄色」らしい。
シャツも黄色、サンバイザーも黄色、会場にやって来たワゴン車も真っ黄色(ド派手)だった。
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Traiteurs
Sonny Landreth, Errol Verret, Al Berard, Tony Latiolais, Gary Newman, Danny Kimble
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Geno Delafose & French Rockin' Boogie
かなり盛上がった。Genoの力が抜けてるようなのに強靭な演奏力、POPPのベースラインでの持ち上げ方、
Curleyの曲のキメ・アクセントのニクイ合わせ方のドラムス、Cavemanの地に足のついたラブボード、Kentのカッティングと
要所々に絡むフレーズのギター。ほんとに最強なバンドだ。
このライブをはたのさんは終始ビデオに収めていた。出来が良ければ後に現在係わっているプロジェクトにて
DVDを制作する際の材料にするらしい。その映像欲しいなあ。
Richard LeBouef & Two-Step
この人もやっぱり広げたくなる Martin のアコーディオンだ。
Lafayetteから北へ20分ぐらいの所、CarencroにあるWrangler'sというNight Clubにて
今夜 Chris Ardoin & Double Clutchin'がやるという情報が入った。敦子さんによる関係者からの情報。
何処にもライブスケジュールが見当らなかったので半ば諦めていたので嬉しい。
しかも今夜は既にLafayette市内のHamilton' ClubでKEITH FRANKがやるのでハシゴ決定。
ちょっと早く着いたので、お客さんもバーカウンターのまわりに数人。店内はかなり暗い。
ダンスホールはその奥だ。
へぇ〜、お客さんの居ないだだっぴろいダンスホールは寂しいもんだな。と、ぼけっとしてると
セッティング中だった Chris が俺等を見つけて笑顔で手招きしているではないか!
なんつうカワイイ笑顔なんだい。日本で接した感じとはぜんぜん違うではないか。
やっぱり異国ではかなりナーバスになっていなんだなあ。
早速、日本から持って行った私が飛び入りさせてもらったステージの写真を渡した。
Harold も覚えていてくれたようで嬉しい。
来日時のメンバーは特別だったので Sean、Chuck、Henryは居ない。
Chris に「ショーンによろしく伝えておいてよ。うさぎ料理食いたかったよ。」と言いたかったが、
そんな気の利いた英語を喋れるでもなく、、、。
リハーサルをずっと見る事が出来た。まずドラムスでベードラ、スネアと一発づつ音決めしていく
ステージ横にあるミキサー卓で Chris 自身が調整する。ベースも含めリズム隊は胸の芯を叩かれるような固くてデカい音。
スネアもカン高いチューニング。Harold は、、、彼女とダンスに夢中。
あるところでDJが止まり、演奏スタート。結構唐突。
おお、これこれ。こんなに近いうちにこれがまた聞けるなんて。やっぱり来て良かった。Lafayette。
やっぱり来日公演の時とはかなりリズムの感じが違う。なんというか、やはり世代が違う。
Harold はMCで「日本から友達が来てくれてる」と言ってくれたが、続けて「俺の彼女もそこに来てるぜ、、」と
ノロけ始めたところで Chris が「ワン・トゥー・マイク・チェック」と重ねて邪魔をする。おちゃめじゃん!
そんな感じのリラックスした雰囲気で演奏は進む。始めの方はアルバム「Life」にてケイジャンアコーディオンを
使う曲を結構やってくれた。来日公演の時に「やってくれないなあ」と思ってた「11:24」も聞けた。
来日公演はドラムスが Sean だったから昔の曲が多かったのかな?
しかし、このクラブもステージに照明皆無。ダンスホールからはメンバーの顔もほとんど見えん。
写真も赤外線撮影のような画像になってしまった。
二時間ライブを楽しみ、そろそろ申し訳ないが今宵は KEITH FRANK を観に行かなくてはならん。曲の合い間を
見計らってステージで Harold と Chris と握手して発った。後ろ髪を引かれる思い。今度はいつ観れるのだろう、、、。
夜中の49号を南にブッ飛ばし、LafayetteにあるHamilton' Clubへ。
まだまだ、中盤戦のようだ。ドアを開けて入ると黒人さん達でごった煮状態。いささかお客さんの年齢層は若いと思う。
カワイイ百貫デブ女の子多し。その中でも強烈な大きさの女の子がステージ端にKEITHを背にして数人ずらっと並んでる。
親衛隊か?!しかもその身体で曲に合わせて皆叫ぶ叫ぶ。そんな輩の身体をも動かそうとする超重低音が鳴り響く。
これはたまらんです。
はたのさんにHamilton' Clubの店長を紹介してもらった。店長は「日本からよく来てくれた。楽しんでってくれ。そうだ、
ステージ前に連れてってやろう」と、俺等をKEITH FRANKの真ん前ステージ端に座っている女の子を一人どかしてくれちゃって
そこに置いてくれた。50cm目の前にKEITHのアコーディオンを弾く指が、、、。最初のうちは興奮してジーっと見ていたがフとKEITHと
目が合ったらKEITHも照れ笑いしてたので恥ずかしくなった。とりあえず彼女と手組んで踊っちまおう。
KEITH FRANKは一番上手に位置していて、すぐ脇にミキサー卓を置いている。
アコーディオンを弾かないドラム&ベース間奏になるとミキサーに向かい、リズムに合わせて低音を爆音ブーストさせたりして
客を煽る煽る。
当のアコーディオンも凄い音させてる。ケイジャンアコーディオンはブホブホしたなんだか管楽器に近い音。3ローのものの方は割と
生音に近い音色。
KEITH FRANKの妹Jennifer Frankはまた色っぽい服装で悩殺重低音ベースを弾く。弟のBrad Frankはよくそんな涼しい顔して
よくこのリズムを四時間も叩きますな。RUB BOARDの〜(ああ、名前わからん。はたのさん教えてください)は顔に似合わずイカしたかけ声を入れる人だ。
ちなみにKEITH FRANKはナイトクラブでのライブでは毎回30分ぐらいギターに持ち替えてるようだけど、あれは止めたほうがいいなあ。
言っちゃ悪いけどかなりダサい(笑)上手くもなく、下手でもないから単に笑えないんです。
ライブ終了間際、やってきました「ディスコ・ソング・タイム」これも最近のお約束なようで、
往年のディスコ・ソング・メドレーを演奏し出し、お客さんがみんなでライン・ダンスをやりだすのだ!
とにかくこの人はエンターテイメント執念は素晴らしい。ある種、狂気を感じる。考えるとKEITH FRANKがギターに途中持ち替えて R&B を
やるのもショウタイムとしてはトータルコーディネイトされてて、いいんだな。
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